レストア情報
レストア工程の概略(ボディ編)
エンジン、車室、ガラス、足廻りなどの部品を全て取り外す。
車体をホワイトボディ状態にし、やぐら台(カーバーベキューができる状態)を作る。
やぐら台の作業台で腐食または、傷んでいる部分を洗い出す。・・・※
この工程でパテ埋め、鋼板のパッチョ当て補修している所を全てはがす。
ボンネット、ドア、トランクフード、フェンダーパネルなども同じように腐食している部分を洗い出す。・・・※
※の作業と平行車体全体をサンドブラスト、または簡易ボンベと金ブラシで塗装をハクリする。
各部分のパネル製作、切り継ぎ作業に入る。 ・・・◎
この工程でいかに歪み、ズレを少なくして溶接するか?がポイントです。ガス溶接(昔の職人が使用していた)や、普通の板金屋にあるミグアーク溶接などを使用すると、溶接した鋼板のウラ側からのサビの出始めが早くなる。歪みが多くなる溶接は、低温で溶接幅を小さくし、歪みの出にくい機器を使用する。スポット溶接部は、スポット溶接機を使用しないでする技法を用いる。
◎の工程をしながら、フレーム修正機を使用し歪み、ズレなどの修正をする。また、絞り作業も必要な所で行う。
ボディ全体が、大体仕上がったら、表面の凹凸などの処理作業。
パテ類も少し使用するが、振動の多い所やルーフなどには、ハンダ盛りやハンマリングによる仕上げ作業を行う。絞り仕上げも行う。パテ埋めした場合は、パテ痩せするまで置いておく。
ボディ表面の水当てペーパー手研き作業(レストアの良し悪しを決まるのがこの下地作業)・・・●
パテ埋作業した所(0.8以下)も、十分ペーパー研ぎする。細かいペーパーで、何日・何回作業したかで、上塗りをした時や年数が経過した時に、仕事の違いがはっきりと分かる。
下地中間プラサフ作業。・・・●
サフを吹いて、細かい凸凹を見つけ、ペーパー研ぎをする。これも、細パテで修正しなかればならない所があれば、●の作業の繰り返しをする。ペーパー目は、できるだけ細かく仕上げてパテを薄くする。
青空駐車や雨の日でも乗るのであればピッチングコートやシール類を使用する。
但し、ベンツ、BMWなどヨーロッパ車で使用されているモノを使う。
オリジナルの型に、こだわらない人へのアドバイス
折角、あなたの愛車をレストアするのであれば、(雨の日も風の日も)毎日乗って行けるクルマに仕上げ、且つ安全である事が賢明だと思います。ここで私が提案する以下の事に気を付けて見ては如何でしょうか?
A、車体保持
ドアの折り返しプレスをしている所、タイヤハウス、サイドメンバー、フロア-パネルなどに、シール・ピッチング処理をお勧めします。オリジナルの継ぎ目、プレス加工跡にこだわっていたら、レストアしてもすぐに、また、腐ったり、サビたりし易くなります。目に見えない所などには、水抜き穴などを多く開ける事もお勧めします。
B、安全確保(パッセンジャースペースの強化)
ドアの内側には、サイドビームなどの鋼板を増やし、パイプ、サイドシル(サイドステップ)、フロントガラスピラー、センターピラーなどは、鋼板を1枚増やし、アウターとインナーに挟み込んでセル数などを増やすと、事故などの際に、パッセンジャースペースが十分守れるようになり、人的被害を少しでも小さくできるようになります。
C、シートベルトの増設
昔のクルマには、安全に関するモノは、一切ない!と言っていい程、お粗末です。その対応策として、シートベルト類のボルト、ナット穴を付ける事をお勧めします。簡単な作業なのですが、現実には望む人が、少ないのが現状です。
5〜6年前の3点シートベルトくらいは、後部座席に付ける事もお勧めします。

レストア写真展
■ボディ補強前とボディ仕上げ終了 ■リアのパネル、リアスカートの製作、補修工程
■フードエッジ、レインフォース及びFサイドメンバー製作補修工程 ■Fフェンダー製作補修工程
■Rタイヤハウス製作補修工程 Vol.1 ■Rタイヤハウス製作補修工程 Vol.2
■Rクオーター、Rタイヤハウス、Fフェンダー製作補修 Vol.1 ■Rクオーター、Rタイヤハウス、Fフェンダー製作補修 Vol.2
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